徒然SOAS交換留学Diary

2019年8月末〜2020年7月までのSOAS交換留学の内容と、旅行だとか生活だとかを共有する(予定の)ブログです!

ロンドン最後の日、3月20日

 

あっっっという間に最後の日がやってきた。

前日に布団も枕も現地の日本人にあげてしまったから、掛け布団の代わりにコートをかぶって寝た。

フライトは21日の朝9時10分ヒースロー発。

3時間前に空港に着いておこうと思ったら5時には家を出ないといけないけれど、起きれる気がしなかったので20日の真夜中に地下鉄Picadilly Lineを使って空港へ行くことにした。

 

朝は、その前の日に残っていた大根と冷凍タラで作った醤油ベースの煮付けと冷凍ご飯を食べて、残っている食材やモノをフラットメイトの子に託す作業に終われた。

授業がオンラインで行われていたけれど、どうせ録画されるとわかっていたしパッキングが終わらなかったので諦めた。帰国したら見ます。

そして、まだ寮に残っている友達に連絡して、最後の挨拶だとかをした。

まずはロンドンにやってきて初めて会った日本人の子。Pre-sessionalの時に同じクラスだった彼女は本当に英語を愛してる!って感じの人で、英語がめちゃくちゃペラペラだから心の中で「英語の師匠」と呼んでた。

goodbyeを言いたいんだと伝えたところ、じゃあ散歩にいこうというイケメンなお誘いをしてくれた。ちなみに、散歩にいこうって個人的にすごくイイと思う。

別にどこに行くわけでもないけど、話したい。でも、ただ話すだけじゃつまらない。そんな時に、散歩って本当に素敵だと思う。会話が途切れても変じゃないし、一緒に歩いてるだけで楽しめる。

……もしかしたら景色の綺麗な街ならではかもしれないけど。もし私に彼氏ができたとして(あくまで仮定の話)、マイホームタウン西宮市で散歩するという選択肢が出てくる自信がない。

 

寮の東の方にあるAngelsの方に行くのかなと思ったけど、テムズ川のほとりを提案してくれた。空は世界の混乱とは対照的にとてもいい天気で、マフラーなしでも快適だった。

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いい天気。結局夏の一番楽しい時を過ごせずに帰国という悲しみ。笑

コロナのせいでTake awayのみの取り扱いとなっているPRET(どこにでもあるカフェチェーン店)で飲み物を買って、2時間ブラブラ歩いた。お土産屋さんに入ったり、閉鎖間近のCovent Gardenに行ったり。で、これからどうするのかだとか、この7ヶ月どうだったとか、そんな話をたくさんした。

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とても平和で幸せで、こんな時間がずっと続いたらいいのにな〜って思ってたら、2時間あっという間に過ぎていった。

素敵な時間をありがとう、師匠…。絶対に東京に会いにいくと勝手に決めてる。

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Covent Gardenの近く。いつもは人でいっぱいなのに。なんか、のんびり過ごせてこれはこれでいいなって思ってしまった。

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なぜか馬に乗って巡回中。イギリスではコロナにかかってる状態で外出したら拘束される法案が可決されたとか言うから、怪しい人を探してるんだろうか。でも馬に乗ってたら誤って蹴っちゃわないのかな?笑

その後、前日にKings Crossの前のストリートショップ(farmers' marketなのかもしれないけれど、観光地価格で全て高い笑)で買ったケーキやお菓子を友達を呼んで食べた。

 

で、その後フラットメイトの子にもバイバイをした。5人のフラットメイトのうち2人はすでに実家に帰っている。

残っているうちの一人は年明けにやってきた人で、中国に交換留学に行ってたけど、コロナ云々でそのまま帰国する流れとなり、荷物をほとんど北京に残したまま1月中旬から帰っててるというとても不運な状況に置かれている。先週その子がレミゼのマグを使っているのを発見してミュージカル好きだったことが発覚し、「もっと早く声をかけておけばよかった…!!!」と死ぬほど後悔した。一昨日Nando'sのチキンをデリバリーして一緒に食べながら、おすすめの舞台や好きな歌についてお喋りした。

本当にその時面白過ぎて死ぬかと思ったのは、インスタに私の写真をストーリーにあげてくれる時にOne Day More(レミゼのめちゃくちゃ盛り上がる曲)をBGMに設定してくれたこと。

何が面白いって、その歌でマリウスとコゼットが「やっと会えたのに〜離れ離れ〜」と歌うんだけど、まさに今の状況に酷似していてツボにハマりまくってしまった。

後、Bring Him Homeをかけている時に「うーん私の今の気持ちもこんな感じだ笑」って言ってくれたのも笑ってしまった。この曲はジャンバルジャンが、多くの若者がフランス革命で命を落としていく中、「若いマリウスを無事に家に返してあげてくれ」と歌う曲なのだ。

彼女には日本に帰国したらすぐ手紙を書こうと思う。どうせ14日間の自己隔離期間がやってきて、実家に缶詰になっちゃうのだ。

 

もう一人のイギリス出身のフラットメイトはCOOPでバイトしているのだけど、それが辞められないからロンドンに残るという少し不憫な境遇の男の子。もう会えないなと思ってたら23時にキングスクロスから空港に向かう途中駅の中でばったり遭遇して、嬉しい通り越してびっくりした。

最後の一人はお隣に住んでいた日本人の男の子で、彼は本当にいつも料理がすごかった。笑

彼料理のレパートリーが多いだけじゃなく、何より何事もめんどくさがらず丁寧にこなす。はっきり言って、私はラーメンを出汁から作ろうとする人を初めて見た。

 

Pre-sessional courseが終わってからいきなりフラットを移れと言われたときは最悪な気持ちになったものだけれど、私はこのフラットに住めて本当に良かったと思う。

 

そして、私は今までたくさん友達に恵まれてきたけれど、それはこの留学期間も同じだった。

みんな心が広くて真面目で明るくて、話すたびに元気が貰える人ばかりだった。

 

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綺麗にした部屋。角部屋で他の平均的な部屋よりデカかったらしい。フラットメイトに羨ましがられてしまった。笑

 

たくさんの人にgoodbyeを言って、私は23時ごろに寮をでた。

一人荷物をKings Crossまで運ぶの手伝ってくれて、別れる時に、帰国が決まって初めて泣いた。 

それまで「自分はもっと早く色々しなかったんだーーーー」と言う自己嫌悪が止まらなくて涙が出なかったけど、純粋に離れるのが寂しくて泣いてしまった。

 

これがロンドン生活7ヶ月間の最終日。

私は今ドバイのトランジットでこの記事を書いている。

もう少しで関空行きの飛行機の搭乗時間だ。

 

次の記事は日本の自宅で書くことになる。

 

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今日にぴったりだな〜って思った曲。今どハマりしてるミュージカル、Dear Evan HansenのFor Forever。

ちなみにこのミュージカル本当は今週の金曜日に観にいくつもりだったけど、コロナの野郎のせいでWESTENDは今週月曜日から全てシャットダウンなのです。

滑り込めなかった。。。。オペラ座の怪人も観にいく予定だったのに…。

 

 

 

1:53AM 22nd March 2020 Sunday ドバイの国際空港でトランジットを待ちながら

 

 

隣の人がタブレットで映画見てるんだけど、音めっちゃデカイし、なんか画面の中で女の人が発狂してるし、めっちゃカオス。笑

せめてイヤホンするかもっと音量小さくしてくんないかな??笑