徒然SOAS交換留学Diary

2019年8月末〜2020年7月までのSOAS交換留学の内容と、旅行だとか生活だとかを共有する(予定の)ブログです!

帰ってきた1日目。

関空に到着した飛行機は留学生が半分以上を占めていた気がする。

ヒースロー空港→ドバイ→関空と合計22時間に及ぶ長旅だったが、その中で一番衝撃だったのは中国の方達の完全防備の服装だ。

「これから私たちは感染者の治療に赴くんだ!!!」といわれても納得してしまう。白い雨がっぱをしっかり着込み、靴はビニールで覆い、目にはゴーグル。マスクと手袋も装着し、これならウイルスも体に付着しようがないぜ!!!って感じだ。

しかも、機内食食べない。

機内食大好き人間の私としては、「それ代わりに食べましょうか?」って聞きたくなるくらいだった。

寝ている間にゴーグルの内側に水滴が付いているのを見ると、「一周回って気持ち悪くなって体調悪くなりそうやな…」と感じてしまった。でも、感染するリスクを最大限低くするにはやりすぎくらいでちょうどいいのかもしれない。

私はと言えばウエットシートを持ってきていたけれど、間違えて上の棚に入れてしまい、結局テーブルを拭いたりするのは諦めた。ダメダメだ。

 

ちなみに今回利用したのはエミレーツエミレーツはいいとこやで!!と聞いていたので楽しみにしていたのだが、何よりCAさんの服装(特に帽子とベール)が美しすぎて、常時ガン見してしまった。白いベールが右側からゆったり下ろされて、そこから首を一周している?みたいな構造で、中東ぽさがあってとても素敵だった。ミステリアス。

そして、機内コンテンツが豊富に感じた。WEST ENDのオペラ座の怪人があって(他の航空会社で怪人を今のところ見たことがない)それを聞きながら寝た。そして、JOJO RABITT を視聴。私はアベンジャーズがめちゃくちゃ好きなんだけど、その中でもTHORの三作目、Ragnarok(ラグナロク)は最高に面白いと思う。監督がTaika Waititiさん。Thorの1・2作目からの雰囲気をガラッと変えて大成功のイメチェンを成し遂げた偉大な人。

その人がこの映画のメガホンをとっていて気になっていた。留学先で友達が「おすすめだよ〜」と言っていたので、コメディ色の強い(と私が勝手にイメージしている)Taikaさんが、ナチスユダヤ人排斥と言う重いテーマをどう取り扱うんだろうと気になっていた。

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ここはネタバレするとこじゃないので内容には触れないけれど、とにかくJOJOとElsaと言うユダヤ人の女の子が可愛いこと可愛いこと。そしてスカヨハが綺麗で健気で強くて素敵だ。

戦争というテーマだけど、それよりも一人の少年が愛について知っていくその過程がとても幼くて可愛くて、わかっていたけれど色々号泣してしまった。

ちなみに、私のお気に入りは主人公の友達Yorki(多分見た人みんな好きって言うだろうけど)。

 

さて、そんなこんなで17時ごろ関空に降り立った。

てっきりコロナウイルス関連の検査を受けることになるのかと思ったけれど、サーモグラフィーの前を通るだけで終わりだった。拍子抜けだったが、検査にかかる費用はとても高いと聞く。どうせ2週間隔離生活をすることになるので、陽性だろうが陰性だろうがあまり関係ない。若者の私に検査を使うのも勿体無いなと思った。

 

荷物を受け取って入国する際に、ふとカバンに友達にもらったサボテンをスーツケースに入れていることを思い出した。届け出ると、どうやらイギリスで検査を受けて「危険なものはありませんよ」と言う保証をもらわないといけなかったみたいだ。

没収されてしまった。

知らなかったとはいえ手を煩わせてしまって申し訳ない・・・。そして、サボテンをくれた友達よごめんね。代わりのサボテンを買って君のくれたサボテンだと思って育てるよ。

 

ゲートを潜ると、母が迎えにきてくれていた。

見ても全然久しぶりだと感じないのは、11月に会ったばかりだからかもしれない。日本に住んでてもこのくらい会わないなんてザラだからな〜。

会った瞬間消毒のスプレーを吹きかけられた。目に入った。痛い。

父はレンタカーを借りてきてくれていた。

レンタカー会社の人も大変だろうな。。。消毒しないといけないから。

 

家に帰ると弟がいたが、最初のうちは濃厚接触を懸念して3メートル以内に近づいてくれなかった。そして私はリビングにすら入れない。

リビングから廊下に繋がるドアを開けて、その境目に座りこんで食べる私とリビングでテーブルの席について食べる家族。シュールだ。

 

その後、シャワーを手早く済ませてバタンキュー。

3時ごろに目覚めて、夜明けを見た。

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陽が登ってくると、部屋の中にオレンジの光が差し込む。なんて明るいんだ…!!!

イギリスの部屋はお世辞にも日当たりがいいとは言えなかったし、冬は外に出ても日光を感じられることは少なかった。それが、一面の青空!!!

ロンドンの天気を調べてみると、一日中晴れ。曇りマークですら無し。その天気、もっと早く出してよ!!!

一番辛い冬の季節だけを乗り越え、一番楽しい春・夏はいられないと言う本当に絶望の滞在期間だった。

 

 

24th March 2020 自宅の自室にて

リビングにも入れないし、ただいまのハグもできないし、弟が東京に下宿にいくのにハグもできないし、、、、。

まだ隔離2日目。

この間に課題をさっさと終わらせよう…。